ホームLANとEtherNet(イーサネット)


LANの構築には有線と無線の2通りの方法があり、混在も可能ですが、それぞれメリット、デメリットがあります。
有線のLANはいわゆるEther Net(イーサネット)と呼ばれるもので、
パソコン同士のデータのやり取りの速さは1秒間に10メガビット(10BAse-Tという)にもなります。
ISDN接続の速さは1秒間64キロビットで、イーサネットはその150倍にもなります。
イーサネットにはさらに1秒間に100メガビットと1ギガビットの規格もあり、
この速さになるとマルチメディア系の重たいデータも何なくやり取りができます。
無線LANは特に2000年に入ってから急速に普及してしました。以前から2メガビット/秒のものはありましたが、
昨年アップルコンピュータが11メガビット/秒の無線LANを発表して以来(いわゆるAirMac)、
メルコやアライドテレシス、コレガ、BUGなどが続々と参入して来ています。
有線LANは現在はほぼ各社間で互換性があります。無線LANはどれもIEEE802.11という同じ規格を採用しているので、
各社間の互換性はかなり高いものの、まだ各社の製品を混在して使うのはリスクが高いと言わざるを得ません。
有線LANは機器が安いですが、ケーブルを引かなければならないのが面倒ですが、高速のLANを構築できます。
無線LANはケーブルが必要ないため、ラップトップパソコンなどなら部屋中のどこでも、場合によっては庭やベランダでも
LAN接続して使うことができますが、機器の値段がまだ高く最高速度も11メガビット/秒です(といっても十分に速いですが)。
ホームランはインターネットとの接続が重要な機能の一つですから、
電話線の位 置と、コンピュータ機器を置いてある位置が問題になります。
最近はあらかじめアナログ回線を2回線程度配線してある住宅も多いですからこれらの配線を利用することもできますが
新築する際に将来のことを考えた配線をしておくことが大切です。
数十年後、ネットワークの世界がどうなっているのかはとても想像できません。ですが、技術の進歩の速さを考えると、
ロボコップやマトリックスのような世界になっていても不思議はありません。
マイホームに配線する電話やコンピュータのネットワークはどのようなものを備えておけばよいでしょうか。
電線やネットワークケーブルは結構、耐久性が高く、最低でも10年くらいは大丈夫です。
建築の際のケーブルの配線を長く現役で使えるようにしておくために、
今後ポイントとなる最先端の技術を確認しておきましょう。
ごく一般的な会社でネットワークを組む場合に使われるのが、EtherNet(イーサネット)という規格のネットワークです。
現在インターネットに接続している人の多くの人がINS64を利用していると思いますが、
このISDNを利用するためにはTA(ターミナルアダプタ)かISDNルーターという機器を使っています。
TAを使っている場合は通常1回線で1台しかパソコンを接続できませんが、ISDNルーターを使うと複数のパソコンを接続できます。
この複数のパソコンを接続するための技術がまさにイーサネットです。
通信販売で何かを購入しようと電話をかけますね。以前購入したことがある会社であれば、
こちらが名乗る前から相手はこちらの名前を知っていたりする。その理由は簡単です(技術的には結構大変ですが)。
電話をかけると相手側に電話番号が伝わります。その電話番号をコンピュータがデータベースを検索し、
一致する番号があれば「これは○○さんです。以前にこんな商品を買ってもらっています」という情報を
パソコン画面 に表示するのです。このような技術をCTI(コンピュータ・テレフォニー・インテグレーション)といいます。
最近はインターネット経由で国際電話や長距離電話をかけられるようにもなってきました。
コンピュータ技術と電話が融合を始めているのです。
CTIの技術は現在通信販売やサポートセンターなどを中心に企業に導入されつつありますが、
最近ではSOHO向けのシステムなども登場してきました。イーサネットにして企業の導入が始まり、
次第に家庭でも利用できる価格帯になってきました。同様なことが、CTIでも起こるだろうことは容易に想像できます。
住宅を建てる時に各部屋を結ぶケーブルは、ここ10年で1秒間に1ギガビットものデータを送ることができるレベルのものが
当り前になってくるでしょう。現在はビジネスの世界では100BaseTという規格のネットワークがかなり安価に
手に入るようになってきました。現在一般 に販売されているカテゴリー5と呼ばれるケーブルは1秒間に100メガバイト
のデータを送れるレベルの規格です。この速さだと音声が問題なく送れます。
5年ほど前の10BaseTの普及時の価格と同じくらいです。
これからの数十年を考えるとギガビットレベルの速さでのデータの転送が可能なシステムが家庭に入ってくるのも、
夢物語ではないでしょう。1秒間に1ギガバイトのデータが送れるようになると、今度は音声に加え映像が送れるようになります。
「こんなに速いネットワークなど家庭に要らないのでは」という方もいると思いますが、
実際には速ければ速いなり方がいいでしょう。インテル社がPentiumを出した時に「こんなに速いコンピュータがいるのか」
と思いましたが、今では遅く感じます。ネットワークも同じです。
ネットワークの構築には様々な機器が必要ですが、ケーブル以外は簡単に取り替えができます。
だから建築の際に重要なのがケーブルの配線とケーブルの種類なのです。
毎秒1ギガビット(≒1000メガビット)ものデータのやり取りができるようにするためには、
従来のカテゴリー5を改良したカテゴリー5エンハンスドと呼ばれるケーブルを使います。
光ファイバーを使った規格もありますが、まだちょっと高い。
このケーブルを建設時にスター型に配線します。家のどこか1カ所にハブという集線装置を置き、
タコの足のように各部屋まで配線します。電話の配線と共用することができるので、
建築家や設計担当者と十分に相談して無駄 のない配線計画を立てます。
線が集まるところには先ほどのハブを置かなければいけませんし、当然外部インターネットとの接続もありますから、
電話回線に繋がるルーターや、ケーブルテレビのケーブルモデムなどの接続も必要で、
それらの機器を子どもたちの手に触れないように設置できるスペースも必要です。
さらにいえばサーバーを置く場所も確保しておくべきです。サーバーを置くと得られる多くのメリットについては、
ほかの回に説明します。  
将来的にはありとあらゆるメディアがこのケーブルに繋がってくる可能性があります。
だから、配線する場所はかなり想像力をたくましくして決めておいた方がよいでしょう。
子どもたちが将来、もしかすると小学生くらいからパ ソコンを使いはじめるかも知れません。
夫婦の部屋なら最低でも2本は必要でしょう。おじいちゃんやおばあちゃんがいらっしゃるなら、
ぜひパソコンを使えるようにしてあげて下さい。
足腰が弱くなって外出できなくなったお年寄りがお友だちとメー ルの交換をするのは、
お年寄りの精神的な健康に大いに貢献するでしょう。
トイレや 廊下、食堂、キッチン、玄関にも配線しておくとよいかも知れません。
配線が足りなくなった場合、もちろん、ケーブルの先にハブを設置して分岐させることもできますが
管理のしやすさから考えるとホームLANの場合はハブは一カ所にしておけるよう に配線しておいた方がよいでしょう。  
各部屋には、配線のためのコンセントを取り付けます。
これはケーブルの先をあたかも電話線やテレビのアンテナ、電源のコンセントと同じようにケーブルを
もってきて挿すだけで使えるようにするためのものです。
コンセントの位置は机などが置かれそうな位置をよく考えて決めます。
コンセントとパソコンを繋ぐケーブルが、人のよく通る所を跨がないようにすること。
また電源が必ず必要になってきますから、電源のコンセントも多めに設置します。
パソコンはそれほど電気を食いませんが、それでもタップを使ったタコ足配線は危険です。
ケーブル以外の装置類は価格変動も激しく故障も多いので、その時々に応じて取り替えていけばよいという考えです。
最先端の技術を使った装置、例えばギガビットイーサネットのハブなどは家庭でとても手が出せる価格ではありません。
ところが、つい数年前までは何十万円もしていたような100メガビットのイーサネットの装置は
、どんどん値段が下がって来ました。ハブの中でも高機能なスイッチングハブというものも、
1万円も出せば買えるようになってきました。そのほかの装置、
ルーターや 無線LANなどの装置についても同様の傾向が見られます。
さらにホームLANをインターネットに接続するためのサービスが、今年になって非常に豊富になってきました。
ISDNで常時接続環境を実現するFLET'S・IsdnやADSL、ケーブルTVによるインターネットサービスもあれば、
有線放送もプロバイダサービスに乗り出しました。もうすぐ光ファイバーによるサービスも始まると言いますし、
まさに百花繚乱の状態です。だから、今現在はこのサービスがコストパフォーマンスがよいのでお勧めだといっても、
3カ月先にはもっと安くて便利なサービスがあってもおかしくない、そんな状態なのです。
この状態を考えた時に、まず整備しておくべきなのがホームLANなのです。
これさえきちんと整備しておけば、将来どんなサービスが始まろうとも大丈夫なのです。
で、実はタイトルにある通り、昨日、事務所にADSLを導入しました。びっくりしたのが、
申し込みからほぼ1週間でサービスが受けられるようになったことです。
ADSLについてはNTTの対応の遅さがしばしば話題になっていますが、
かなりその状況が改善されつつあるのかなと思いました。
事務所は東急ケーブルサービスのサービスエリアにも入っているのでケーブルTVによるインターネット接続にも
非常に興味があるのですが、ケーブルTVによるサービスは、それぞれの会社でずいぶんと方針や価格体系が違い
一概によいとは言えません。それに比べてADSLはプロバイダのサービスが比較的似通っていることから導入しました
(実は東急ケーブルはこの手のサービスでは最高ランクに位 置する品質ではないかと思っています。
次はぜひ導入しようと考えているのですが)。
将来にも使える回線を配線したら、今度はそれぞれをつなぐための機器を揃えます。
家中に張り巡らされた配線の一端を家のどこか一ケ所にまとめます。電話やケーブルテレビのケーブルが、
電柱などから家に取り込まれている場所がありますから、そ の辺りにケーブルが集まってくるように配線します
(この辺りはよーく分かっている 業者の方なら、きちんと工事をしてくれます)。    
お家の大きさにもよりますが、最低でも10本程度のケーブルが集まってきていることと思います。
集まってきたケーブルをお互いに接続するためには「ハブ」と呼ばれ る装置を使います。
ケーブルの一端にハブ、もう一端にコンピュータが繋がります。
ケーブルはある程度値段が高くても高品質のものを配線しておいた方がよいのですが、
ハブなどはその時々に一番リーズナブルなものを買っておけば十分です。ポイントといえば、
ハブの中でもスイッチングハブというものの方がパソコン同士でデータをやり 取りしたりする時は快適です。
昔はスイッチングハブはとても高くて個人では手が出ませんでしたが、今では1万円程度の製品もあります。    
もちろんもっと安いものもあります。パソコンが1〜2台しかない時には安いもの で十分でしょう。
前回でADSL接続について少し触れましたが、この接続方法だと10メ ガバイトのファイルをほんの数分で
ダウンロードできました。ISDNの64Kでダウンロ ードすると数十分かかります。昔はISDNでも十分に速いと感じましたが、
だんだん贅 沢になってきたようです。ですが、現在ではもうすこし時代遅れの感もある 10BASE-Tという規格の
イーサネットでさえ、その約20倍もの速さを持っているのです。
ハブの差し込み口は、4〜16程度までかなり数が違いますが、ケーブルの本数に最低でも1、できれば3つ程度は
差し込み口に余裕を持たせて下さい。ひとつはルータ ーやケーブルモデムなどを差し込むためのもの。
もう一つは、ハブをおいてある場所 にパソコンを持ってきて繋いだり、無線LANのアクセスポイントを接続したり、
また の機会に触れますがサーバーを設置したりする場合に必要になります。    
これらの機器は新宿のカメラ店や秋葉原のコンピュータを売っている大型店やインターネットでの通信販売などでも
気軽に買えます。店員さんに聞けば親切に教えてく れることと思いますから、
できれば自分で買いにいかれることをお勧めします。そしてどんな機器がいくら位で売られているか、
相場を知っておいた方がよいでしょう。    
ホームLANはインターネットとの接続を当然考えますが、そうなるとISDNに接続するためのTAとハブが
一体化したようなISDNルーターと呼ばれる機器があります。これはISDNのみで接続する場合は設定がほとんどいらず、
とても便利なのですがここ最近 のインターネットの接続事情を眺めていると、0かなり状況が変わるようにも思えます。  
そうすると、ISDNルーターよりTAとルーターを別々に買った方がよいという考え方も あります。
さらにイーサネットの差し込み口を1つだけ持ったTAもあります。この製品、消費者のニーズとインターネットの
将来を上手に取り入れた中々の商品だと個人 的には思っているのですが…ぜひ、お店で探してみて下さい
展示会や重要な会議があるとプレスルームという部屋がたいてい用意されています。
テレビや新聞、雑誌などの報道関係の記者がリアルタイムに記事を書き、書いた記事を送るための設備が備えてあるのですが、
ちょっと前までは(まあ今でも)前回紹介したハブが備えてあり、
ケーブルを接続すればそのままインターネットに接続してメールを送れるようになっていました。
今では無線LANのアクセスポイントを置くことで、無線LANのカードを挿しておけば、なにもしなくてもインターネットに
接続できるようになっています。
このように無線LANとイーサネットの規格は世界中で同じです。モデムは、テレビや携帯電話と同じように海外では使えない
ことの方が多く、アダプターなどが必要になってきますが、イーネットの場合はケーブル一本用意しておけば問題なく接続できます。   
最近「USBを利用してネットワークを組もう」とかいう雑誌もあったりしますが、あまりお勧めしません。
もともとのデータ転送速度が遅い上に、USBで組んだからといってコストダウンになるわけでもなく、
あまりメリットがないからです。確かに手軽に抜き差しできるので、周辺機器の接続には便利で私も使っていますが、
コンピュータが周辺機器を認識してくれないこともあり、まだ枯れた、もしくは完成された技術とは言えません。
ネットワークのある生活に慣れてしまうと、ネットワークがダウンした時にはかなりパニックになることもあります。
だから、イーサネットによる安定したネットワークの構築をお勧めします。  
ホームLANもイーサネットで接続します。前回で触れたケーブルも、ハブもみなイーサネットの規格です。
ですからパソコンにもイーサネットの差し込み口が必要になります。  
アップルコンピュータのマッキントッシュの場合は、デスクトップにしてもラップトップにしても、
ずいぶん前から標準でこのイーサネットの差し込み口が備わっています。だから、マッキトッシュでネットワークを利用するには、
ケーブルを繋ぎ、コントロールパネルでネットワークをイーサネットに切り替えて再起動してやればOKです。  
ウインドウズの規格の家庭用のコンピュータには、イーサネット接続のための差し込み口はまずついていません。
ネットワークの差し込み口を作るためには、ボードやカードを買ってきて挿すことになります。
ボードにしてもカードにしても10Base-T用のものは、もう2000円札1枚も出せばおつりが来るほどですから気軽に買えます。
ただ、問題なのはボードやカードと本体の相性があることです。昔は違ったメーカーのネットワーク機器を接続するだけで、
ネットワークが機能しないということがよくありましたが、最近ではそういった問題はまず起こりません。
ところが、ボードやカードとの相性は依然存在します。  
今から新しいコンピュータを買う方は、いわゆるネットワークモデルを買っておくことをお勧めします。
ネットワークモデルにはメーカー保証で、イーサネットのボードかカードがついてきます。
これらのものを別 に買った場合は、インストール作業をしなければならないので、結構面倒だったりもしますが、
購入時に買えばこの辺りの面 倒なこともクリアできます。
このインストールは結構専門知識がないと難しいので、
初心者の人はネットワークモデルを購入したほうが無難です。