オフピーク登山 燕岳

雲湧く燕岳 2.763m

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吉川 正裕

 中部山岳地帯で続いた天候不順
そして北アルプス上高地を襲った群発地震98夏山に異変が続いた7月の週末(18〜20日)には、 堰を切ったように主要な山に登山者が押し寄せた。白馬岳では大雪渓コースに3400人の登山者が入山 長蛇の列ができた。 南アルプスの北岳山荘でも収容能力の3倍を越え小屋の外でビバークした人もいたという。 混雑をさけ10月4日北アルプスのなかでも女王とささやかれる燕岳へやってきた。登り始めからきつい急登だが、第1ベンチ 第2ベンチと一息入れたいと思うころにベンチが現れペースをつかんで登りやすい(北アルプス三大急登、馬場島から剣岳山頂へいたる早月尾根、高瀬川から烏帽子岳方面へ登るブナ立尾根、 そしてこの中房温泉から沢ノ頭へいたる合戦尾根) 合戦小屋から30分森林限界を超えると展望がひらけて姿を見せ始めるダケカンバ、最盛期には斜光を受けて黄金色に輝く。 今は面影もなくナナカマドの赤い実が登山道脇で赤く寂しげだ。最高の紅葉はみごとに色ずいたそのころに稜線付近だけに新雪が降る時である めったにそうした機会には恵まれない。( ナナカマド や ダケカンバの見頃は例年9月20日前後 ) 日の出と同時に登り始めてすでに約4時間あまり雲の中から大天井岳姿が出迎えてくれた。 左から穂高・槍ヶ岳・笠ケ岳・双六岳・三俣蓮華岳・黒部五郎岳・鷲羽岳。北アルプス燕岳から見る 大パノラマ。雲湧く燕岳から右へ北燕岳が続きます。 あこがれの槍ヶ岳へと続く登山道。槍ヶ岳へのルートで一般的なのは上高地から入る槍沢ルート。 深田久弥が初めて登ったのは、今回の燕のほうから槍に向かったと記されている。そのころは常念へまわり一ノ俣から中山峠を越え、二ノ俣から槍沢に入ったという大正11年のことである。 花崗岩が織りなす燕岳秋は日の落ちるのが早い 正午を過ぎると吹き渡る風も冷たくなりガスが発生しやすくなる、 下山を急げば4時には夕映えに照らされて紅葉の中にポツント現れる山間の秘湯、中房露天風呂へ着くことが出来る。 山腹の紅葉と黄金色の稜線歩きを楽しむはずだった秋の燕岳。ふたたび今が紅葉の盛りの露天風呂を目指して下りに着きます。 登山口からここまで約5時間で視界が開けます、燕岳を中心に左から野口五郎岳・三ツ岳・五色が原を望む。